講演会の詳細

2019年11月26日(火) 19:00~19:50 [開場 18:30 ]

インフルエンザの最新情報 ーゾフルーザの情報を中心にー
日本臨床内科医会インフルエンザ研究班 リサーチディレクター
池松 秀之 先生
日本では、インフルエンザに対して、迅速診断キットによる診断と、発症早期からの抗インフルエンザ薬による治療が一般的になっている。イムノクロマト法を使った迅速診断キットが日本では普及しており、近年その性能が向上した製品も見られ、短時間で目視での判定が可能であり、発症早期での診断能も高くなっている。治療では、ノイラミニダーゼ阻害薬が主として使用されてきたが、さらにキャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬であるバロキサビルも使用可能となった。
抗インフルエンザ薬による治療では、耐性ウイルスの出現は大きな問題となる。ノイラミニダーゼ阻害薬の耐性ウイルスとしては、A/H1N1pdm09ウイルスに、オセルタミビルおよびペラミビルへの耐性を示すウイルスの存在が知られている。A/H1N1pdm09の流行がみられた時には、その数%に耐性ウイルスが報告されている。A/H3N2やBでは、これまでのところノイラミニダーゼ阻害薬の耐性ウイルスの検出は極めて稀で、臨床上の問題とはなっていない。
バロキサビル(ゾフルーザ)では、PA/I38X-substituted variantの出現が注目されている。治験での成績だけではなく、2018-19年シーズンに、日本のサーベイランスでの検出が報告され、注目を集めている。この変異ウイルスについては、治療への影響やその感染性に関する情報がまだ限られている。今回、これらの情報を含めて、2019-20年シーズンに有用と思われる情報を紹介したい。

※ ご講演40分、質疑応答10分の予定です。
 

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11月27日(水)11:00〜
11月29日(金)21:00

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